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クロ・バガテル/ルル・カリニャン・ブラン 2020
ワインテイスティング

クロ・バガテル/ルル・カリニャン・ブラン 2020

 今週はみどりや酒店を代表する造り手「クロ・バガテル」が造る白ワイン「ルル・カリニャン・ブラン 2020」を試飲しました!

 このワインの造り手はクロ・バガテル。ラングドック地方で丁寧なワイン造りをしている家族経営のワイナリーです。畑が野生のハーブに囲まれており、ワインからそのハーブの香りがする所が最大の特徴です。ワインの品質は素晴らしく、星付きレストランでも採用されるほどです。

 ⇒詳しい生産者情報はこちら(クロ・バガテル)

 そんな彼が、カリニャン・ブランという聞き慣れない白ブドウで造っているのがこのワインです。この品種はAOCサン・シニアンとして認められていませんが、クロ・バガテルが育てて醸造する事で、とても上質で美味しいワインに仕上がりました。

 ルル・カリニャン・ブランは、アタックにパイナップルやシロップ漬けの白桃のような、甘さを思わせる香りがあり、仄かに白い花の香りも感じられます。口中に含むと、穏やかな果実感が滑らかに広がります。フルーティーさの中にもコクが感じられ、花の蜜の香りが長く余韻として残ります。

 それほど高価なワインでは無いのですが、しっかりと厚みのある果実感を持っていたのが驚きです。また、このワインは2020年ヴィンテージより酸化防止剤を完全に使用せずに造られていますが、無添加ワインにありがちなネガティヴな香り、味わいが一切ありません。これはとても丁寧に、そして清潔にワイン造りが行われている事の証左と言えるでしょう。

小林

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