13日の会「ドメーヌ・ド・ラルジョル」@La Porte Rouge
皆さん、13日の会ですね。L’Arjolleラルジョルです。
今月は、エスポアで最も多くの加盟店が取り扱っている蔵です。
エスポア・ワインの中で最も売りやすいワインが揃っている蔵の一つでもありますね。
この13日の会に多くの加盟店が足並み揃えて参加できる蔵でもあります。
エスポア直輸入の初期から全く変わらず主力ワインを醸しています。
1990年代初期から現在まで約30年間のワイン業界や顧客の好みのスタイルも大きく変化してきましたが、
アルジョルは世の変化に合わせて、ワインのスタイルも絶妙なタイミングで変化させてきました。
数年前に試作でやっていたBrutのシリーズが、今では大人気ワインの一つになっています。
そんなBrut de cuveeブリュットでも毎年少しずつ変化しています。
新たに、いろんな醸造のチャレンジしています。
今日、フランソワと電話で話ましたが、
数年前より、grain enntiere グレン・アンティエール、 葡萄粒丸ごと発酵のセミ・カルボニック醸造をやっています。
この造りのワインの一部はもうBrutにもブレンドされているようです。
そして、今はgrappe entière グラップ・アンティエールをシラー品種やカベルネでも試作をやっているようでした。
つまり、ボジョレのようなセミ・カルボ醸造です。
23年産は今、トロンコニック大樽で熟成しているようでした。
近々に行って試飲してみようと思っています。
将来が楽しみなワイン達が次々と出てきそうですね。
そして、この蔵で私が最も凄い、と思っているのは、“人間性”です。
象徴的なのが、お父さんの笑顔に象徴されている人間性です。
いつ行っても、心地よい人当たり、というのは、フランスでは、ホントに珍しいというか、貴重な存在です。
お父さんの時代から、今のフランソワの時代になっても、ラルジョルで働いているメンバー全員が心地よいのです。
何のビジネスもそうですが、この心地よい“人間性”って最も大切なことだと思っています。
これは、先代のジャンマリーの時代から、今のフランソワの時代になっても全く変わっていません。
23年もエスポアツアーで行きまた。
全く変わらずの歓待受けました。
人の良さだけでは、美味しいワインはできない。
やっぱり、何と云っても“テロワール・土壌”は必要。
ラルジョルのテロワールは、氷河期に流されてきた色んな種類の鉱物種が入り混じっている。
ただ岩盤質ではなく、土壌の層が比較的深い。
だから、超ミネラリーなワイン質でなく、果実味が主体で飲みやすいスタイルが造りやすい。
深みは葡萄の熟度のバランスで表現している。
ツアー中に何度も土壌を深く掘って研究しているところを見学させていただきました。
かなり深く掘っても、岩盤はでてきませんでした。
小石混じりの石灰質土壌でした。
小石の種類の豊富さには驚かされました。
これが、ラルジョル独特の優しいミネラル感の特徴です。
この健全な葡萄果汁、果肉には、土壌から吸い上げたミネラルを含んだ水分、太陽の光をエネルギーとしてつくりあげた糖が含んでいる。
そして、この葡萄育てたフランソワ達の一年間のエモーションが入ってます。
さて、今、ラルジョルでは、113ヘクタールの葡萄園を管理しています。
そして、ほぼ60%は白ワイン、40%が赤ワインとなっています。
ロゼは僅か。
それでは皆さん、楽しんでください!
乾杯!
伊藤與志男