Midoriya Vin Nature
Domaine
エステザルグ農協
コート・デュ・ローヌ地方

エステザルグ農協

 1965年、コート・デュ・ローヌ地方のアヴィニョンにほど近い村にあるエステザルグ村に、ワイン生産者の為の協同組合が造られました。

 古くからブドウの栽培が盛んであったこのエリアは、シャトーヌフ・デュ・パプと同じ「ガレ」と呼ばれる丸い石がゴロゴロしている土壌を有しています。その下には、さらに古い地質第三紀の粘土質土壌や砂質土壌が広がっているとの事です。

 気候は地中海性気候で、ローヌ河に沿って吹き抜けるミストラルの影響を強く受けます。区画は標高130mの高台にあるため、日中は陽射しをたっぷり浴び、夜は冷涼。段々畑になっているため、水捌けも良好です。

 1989年、ワインの責任者にジャン・フランソワ氏が就任しました。彼はワインの生産力を強化し、より良いワイン造りの為に大変な情熱を注ぎました。ワイン商へのバルクワインの販売を抑え、蔵元詰めのワインへと転換を図ります。また彼はグループのワイン生産者に対し、畑への農薬や肥料の投入を制限し、オーガニックな畑への変換を奨励しました。

 絶え間ない努力の結果、ワインはナチュラルに醸造されるようになり、またグループの生産者一人ひとりの個性を大事にしたワインが完成するようになりました。

 次の言葉は、エステザルグ農協が独自に育んだ行動方針です。

「エステザルグ農協は10のワイン生産者が同じ協同組合内で団結し、それぞれが独自のアイデンティティ、ノウハウ、ブドウ品種、テロワールを持って結束しています。私たちが造るワインは、テロワールやヴィンテージ、ブドウの個性など彼らの仕事を啓示するものでなければなりません。培養酵母や過度な濾過・清澄化、そしてワインを変性させるすべての技術は禁止しています。醸造は、果実味とテロワールのポテンシャルを最大限に引き出す為、*酸化防止剤を使用せず、低温で行うのです。」

 *瓶詰め時にわずかに酸化防止剤を使用します。その量は約20mg / Lで、有機農業の基準をはるかに下回っています。

ワイン生産者一覧へ