Midoriya Vin Nature
Domaine
ル・クロ・デ・ジャール
ラングドック地方

ル・クロ・デ・ジャール

歴史について
 1990年、ヴィヴィアンの両親がミネルヴォワのブドウ畑を購入しました。本業とは別に、両親は農協へブドウを納める兼業農家をしていました。両親はワイン造りをしたことがなく、醸造設備も持っていなかったのです。
 2010年、ヴィヴィアンが両親の畑の1部を引き継ぎ、有機栽培へ移行しました。また、家の納屋を改造して小さな醸造所を作ります。こうして初ヴィンテージが生まれ、醸造元ル・クロ・デ・ジャールが誕生しました。


 ヴィヴィアンは、ワイン学校を卒業後、アルザスでビオディナミ農法を実践している醸造元で研修しました。その後フランス中のビオ栽培家、自然派ワイン醸造家をまわって修業を行います。
 その後、全く違う世界のワイン造りにも興味が生まれニュージーランドに渡りました。ニュージーランドでは大手醸造企業でフランス醸造杜氏として就職しました。この大手企業では、栽培や醸造においてやってはいけない事を実地でやらされ、その結果どんなワインになってしまうか身をもって学ぶ事が出来たと言います。
 どういう事か。それは最新の醸造技術、果汁濃縮装置の使用、香り付け人工酵母の使用、酸化防止剤の多用、修正用の補酸,補糖等。このときの経験が反面教師となり、ますます自然派ワインを造ろうという方向性に導かれたのです。

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地理について
 カルカッソンヌから北へ20km、中央高地のモンターニュ・ノワール(黒い山)の麓に、ローマ時代からある小さな村々が点在しています。その1つ、コーヌ・ミネルヴォワ村にル・クロ・デ・ジャールは位置しています。畑があるのは醸造所の半径2km以内、標高160~180mのエリアです。

気候・土壌について
 地中海性気候です。夏は暑く、乾燥しています。「セルス」と呼ばれる激しい西風と、「タラモンターニュ」と呼ばれる山からの吹きおろしの北風が吹いているエリアです。
 土壌については石混じりの土壌、砂利が混ざった粘土質土壌、細砂粘土質土壌の3種類の地質が入り混じっており、その地下に硬い石灰質の岩盤があります。

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栽培・収穫について
 有機栽培を実施しています。9月~5月の間は、雑草を刈り込むこともしません。有機堆肥を使用しています。収穫は手摘みで行い、ブドウの重みで粒が潰れてしまわないよう、カジェットと呼ばれる小さなカゴで丁寧に運んでいます。

醸造・熟成について
 培養酵母は添加せず、天然酵母による自然醗酵を行っています。酸化防止剤も最低限必要な分しか使いません。区画別に、グラップ・アンチエール(除梗せず房ごとタンクに入れて醗酵させる方法)を行います。清澄もろ過も行わずにビン詰めをしています。


ラベルの特徴
 ル・クロ・デ・ジャールの“ジャール”とは「甕(かめ)」を意味します。ラベルに描かれているのは、甕がたくさん並んでいる様子です。

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