Midoriya Vin Nature
Domaine
シャトー・ラ・ラズ・カマン
ボルドー地方

シャトー・ラ・ラズ・カマン

歴史について
 このシャトーは、1680年に貴族メリニャン候の騎士「ラ・ラズ・カマン」が所有していたブドウ園で、1857年にポムロー家の先祖が所有者になりました。
 品質アップを続け、1868年頃には、完熟度が高く濃厚で構成のしっかりしたワインとして大変評判が高くなり、通称「フェール」という名で対岸のポイヤック村へ多く出荷されていました。当時はネゴシアン(=ワイン商)が各地区のワインを買い付け、ブレンドして世界へ輸出していました。この事から、ラズ・カマンもポイヤック周辺のワインとブレンドされて、銘嬢メドックワインとして出荷されていたであろうと推察されます。
 6代目オーナーであるジャン=フランソワ・ポムロー氏は、新技術の導入や品質向上に努めます。その人並みはずれた努力が評価されて、ブライ地区でリーダー的な存在になりつつあります。彼は元ラグビーの選手で、今では地元ラグビークラブの指導者として後輩の指導に当たっています。
 また夫婦揃って野鳥保護活動を行っており、心優しいワイナリーの畑には毎年コウノトリが住み着き、地元で話題になっています。
 現在は、7代目のカール氏とラファエル氏が跡を継いでいます。

地理について
 ワイン王国のフランスでも、その品質の高さと味わいの多様さで世界的に有名なのがボルドー地方です。二つの川が合流しジロンド河となって少し下った右岸の「アングラド」と呼ぶ村にシャトーがあります。対岸には、かの有名なメドックのポイヤック村があります。

気候について
 ボルドー地方は、大西洋沿岸の北緯45度という緯度にありながら、暖かいメキシコ湾流の影響で温暖な気候となっています。また海岸近くには帯状に森林地帯があり、海から吹く風をさえぎる作用によって、より一層温暖な気候です。ブライ地区の中でも河口に近いため、海洋性の影響がやや強く、ぶどうの熟度が高くなる微気候(=ミクロクリマ)を備えています。

品種構成
Merlot (メルロ) 60%
Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)4ha
Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
Malbec (マルベック)
Petit Verdot (プティ・ヴェルド)合計1ha

土壌・栽培について
 ジロンド河からアングラド村に続く斜面の粘土石灰質の土壌にブドウを植えています。地中は砂利が混じる石灰質の地層がたくさん重なっており、その表面には薄く非常に硬い地層があります。ぶどうの根は大きく育つためにその下へと伸びていかなければなりません。しかしその地層を突き抜けた下には、適度な保湿力がある土があり、日照りに強いブドウの樹となります。
 ポムロー氏は大変几帳面な性格の持ち主で、畑を細かなブロックに区切り、それぞれのぶどうの出来具合を長年に渡って記録し、ぶどうの品質の等級をつけています。

醸造・熟成について
 醸造の時は、ブロックごとに収穫したぶどうを別々に醗酵させて、ぶどうの良さを引き出すように注意しています。そして最上級の原料だけで仕込んだワインのみが、「シャトー名」を冠したトップキュヴェになります。
 樽熟成には、材料の原産地、内面の焼き加減、製造メーカーにこだわり、品種や作柄に応じた樽を厳選しています。熟成期間;12~14ヵ月です。

評価・プレスについて
★トップキュヴェである「シャトー・ラ・ラズ・カマン」は、パリの有名なナイトクラブ「リド」にも納品されています。
★「インターナショナル・ワイン・チャレンジ・コンクール2011」で、銀賞を受賞しました。
★「ギッド・アシェット2012」でも星付きの高評価を獲得しました!

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