Midoriya Vin Nature
Domaine
ドメーヌ・ジャッキー・プレス
ロワール地方

ドメーヌ・ジャッキー・プレス

トゥーレ―ヌ地区に於いて、プレス家がワイン造りを行ったのは1966年でした。プレス家は代々この地域で火打石で商いをしていました。今でもその名残として、ラベルには鉄砲の絵が描かれています。
とても陽気で気さくなジャッキー・プレス氏がオーナーです。70歳を越えて尚お元気で、遠くはパリの得意先まで自ら配達に行くなどパワフルに活動しながら、50年以上ワイナリーを経営しています。

フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「Le Jardin de France(=フランスの庭)」と呼ばれており、ブロワ城、シャンボール城、シュノンソー城、ヴァランセ城といった美しい古城に囲まれ、バラエティーに富んだワインを産することで有名です。このドメーヌは、そのロワール河支流のシェール川流域にあり、ゆったりとした丘陵地が続く斜面に葡萄畑を所有しています。ドメーヌの近くにはこの地方名産のシェーブル・チーズの工場もあります。

トゥーレーヌは海洋性気候と大陸性気候の影響を受ける場所にあり、河川も葡萄畑に最適なミクロクリマに影響を及ぼしているそうです。

ジャッキーさんの畑はほどんどが火打ち石(=シレックス)で埋め尽くされています。「シレックス」とは、元の成分である砂が地殻変動の際、超高温状態によって溶解してできた極めて硬い岩石の事で、火縄銃の発火部分に使われていました。彼のワインはこの土壌の特徴をそのまま物語っており、不思議とそれは火打石を強くこすり合わせた、燻したような香りが混じる事があります。その素朴な風味は、芯があってしっかりと味わい深く、決して派手ではありませんがキリッとした独特のミネラル感を持ちます。

ここでは幾種類もの葡萄品種が植えられており、カベルネ・フランはもとより、ピノ・ノワール、ガメイ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、コー、また現在ではほとんど栽培されなくなったロワールの古い品種、フィエ・グリなどからワインを造っています。農薬を極力使わない「リュット・レゾネ(減農薬)農法」で栽培し、天然酵母で醗酵させています。SO2は醸造から熟成までの期間は一切添加せず、瓶詰め時に極少量を加えるだけの自然派具合い。完熟した果実のみを選んで収穫しているので、この北の地で造られているワインとしての青さが出ていません。

「パリ国際農業コンクール」などでは多数の金賞受賞歴があり、パリの超人気自然派ワインバー「ラヴァン・コントワール」には「フィエ・グリ」がオンリストしています。

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