Midoriya Vin Nature
Domaine
シャトー・ピエール・ビーズ
ロワール地方

シャトー・ピエール・ビーズ

1959年に先代のピエール・パパン氏(現オーナーの父)が9haのぶどう栽培地を購入した事から、シャトーの歴史が始まりました。現在は1974年に両親の後を継いだクロード・パパン氏と奥さんのジョエルさんが経営しています。

パパン氏の初ヴィンテージは1975年です。以来徐々に畑に手を加え、常に畑の土壌を改良してきました。毎年気候に応じた畑作業を行う事により、ぶどうの成熟度を高めてきました。結果、ワインの品質は目覚しく洗練される事になります。

シャトー・ピエール・ビーズは、ロワール地方アンジュ地区、銘葡萄園で名高いレイヨン村にあります。このエリアは夏涼しく冬温和で、やや雨の多い海洋性気候と、夏暑く冬の寒さが厳しい乾燥した大陸性気候の両方の特徴を併せ持ちます。

                                                                          日差しと川から来る風にミネラルの吸収率を高める効果があり、その風が強いほどアロマは強くなるそうです。シャトー・ピエール・ビーズが所有している土地は、表面を砂に覆われた片板岩の混じった土壌で、表面から順にシスト土壌・火山岩・海底の堆積物が層になった土壌など、多様な地質が入り混じり畑を構成しています。オーナーのパパン氏はこの地質を誰よりも深く把握しています。彼は自然な草生を尊重し、区画によっては耕したり鋤き込む事をせず草を残したままの畝を造る事も。その場所では、草が根を張ることにより土をほぐし、土中の微生物の活動が盛んになるそうです。さらに耕さないことで土地の力も盛んになり、土中の微生物の状況を保持できるという効果も期待できます。しかし、葡萄の樹勢に応じて地中の水分を少なくしたい場合には、土を深く耕して水分を蒸発させることもあります。

病気や害虫の対策について、可能な限り化学薬品を使用せず天然由来の物だけで対処しています。病気の対策についてはボルドー液や、オリゴ・エレマン(微量元素)で対処する事がほとんどで、うどんこ病に対してはイオウと松油を使います。蛾のような害虫に関しては、フェロモンによってブドウ以外の植物に虫を誘引する雌雄併合方法を採用しています。

シャトー・ピエール・ビーズの品種構成は、白ブドウですとシュナン・ブランが97%と大部分を占め、黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランをメインで育てています。その他、ガメイやグロロー、カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しています。収穫は全て手摘みです。

彼は「どの畑も複雑で、何事もじっくり状況を観察して行なわなければならない」と考えています。これまでの作業は全て観察と考察、そして実体験に裏付けされた物であり、今後も変化を続けていきます。時には大学の講義まで受け持つほどのパパン氏の知識は、こういった長年の経験の蓄積なのです。パパン氏には2人の息子さんがいて、長男のクリストフさんが葡萄栽培を、次男のルネさんがカーヴと事務の仕事を担当しています。

フランス最高ワインガイド(旧クラスマン)」で、毎年二つ星の高評価。
「ロワールワインコンクール」では、毎年数々のメダルを受賞。

その品質の高さは、一度飲めば必ず納得します。
ベテランの自然派ワイナリーが造る本物の「ヴァン・ナチュール」を是非体験してみて下さい。     

ワイン生産者一覧へ