Midoriya Vin Nature
Domaine
ドメーヌ・ド・ラルジョル
ラングドック地方

ドメーヌ・ド・ラルジョル

 ドメーヌ・ド・ラルジョルは、ラングドック地方の中心都市モンペリエから西へ約40kmの「モン・セヴノル」という、標高250mの小高い山の裾野に葡萄畑を所有している、家族経営のワイナリーです。1850年にテスラン家がこのドメーヌを手に入れて以来、脈々をワイン造りを受け継いできました。その中でも4代目のルイ=マリ・テスラン氏は急速に品種改良が進めました。現在は5代目のフランソワ氏が引き継いでおり、精力的にワイン造りを行っています。

 この辺りのエリアは夏は乾燥して暑く、冬の寒さの穏やかな地中海性気候です。土壌は石混じりの粘土石灰質が主な地質となっています。

「良いワインは良い葡萄から」をモットーとし、高度な技術と手間暇をかけて、葡萄の樹1本1本を大事に育てています。「リュット・レゾネ」と呼ばれる減農薬農法を基本方針とし、病気に対しては専門家のアドバイスをもとに自然環境に配慮した方法で必要最小限の処置を行っています。害虫に対しては、その天敵動物を投入して被害の拡大を防ぐ方法を取るなどの工夫をしています。
”テラ・ヴィティス”(「自然環境に配慮した栽培・醸造」を基本理念に掲げる、ぶどう栽培者と醸造者から始まった全フランス規模の団体)の公的認証も受けています。

 また5年に一度畑の土壌の状態を分析し、必要であれば施肥を行っています。このとき用いるのは自家製の有機肥料で、ワイン醸造の過程で生じたマールや澱などに家畜の糞を15%ほど混ぜて作ったものです。手入れの行き届いた畑では、畝と畝の間にわざと雑草を残し、余分な養分を吸収させるという独自のノウハウも駆使しています。

 収穫前には「青刈り」と呼ばれる、収穫量を減らして品質を上げるための作業を実施しています。収穫方法は一部の手摘みを除き、80%ほどが機械摘みです。もちろん収穫後の手作業による選果を徹底しています。機械摘みを採用している理由は、スピーディーに刈り採る事で新鮮な状態のブドウを確保する為です。

 丁寧に作られたワインは国内外で高い評価を受けています。
 例えば「コンクール・ジェネラル・パリ」にて多数のメダルを獲得したり、オランダのワイン専門誌が開催するコンクールで、ヨーロッパのカベルネ・ソーヴィニヨン部門において、唯一の5つ星評価で1位を獲得。また「世界のメルロコンクール」にて、2008年には”キュヴェ・サンテーズ・フュ・メルロ 2007”が金賞を受賞するなど、様々なワイン誌やコンクールで実力が認められています。

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