Midoriya Vin Nature
Domaine
エリック・カム
アルザス地方

エリック・カム

 エリックさんは家族代々、ブドウ栽培や家畜の飼育を行ってきた家に育ちました。総面積わずか6.5haのため、畑に目が行き届きます。グラン・クリュ フランクシュタイン他、全てのアルザス地方の品種を丁寧に醸造しています。できるだけ介入しない自然な造りをするため、収穫量を落としてでもブドウの質を優先させています。エリックさんは、ボトルの中に人生や幸せを込められたらと願い、ワイン造りを行っています。

 「エリック・カム」はアルザス地方の北部バ=ラン県のDambach-la-Ville(ダンバッハ=ラ=ヴィル)村にあるワイナリーです。アルザス・ワイン街道のちょうど真ん中辺りに在ります。この辺りの気候は半大陸性気候に分類されており、土壌は主に花崗岩質土壌、隣接する土地には砂岩やシスト土壌もあります。

 ブドウの育成については、土壌と自然環境を尊重した有機栽培を実施しており、除草剤や化学肥料は一切使用していません。機械の使用も制限しています。病気や害虫などには、銅をベースにしたものや硫黄、植物を煎じたものなど手作りの天然成分由来の農薬で対抗します。

 ほとんどのワインは、古い区画のブドウ(1番古いもので樹齢75年)から造られています。収穫は手摘みです。慎重に選果したブドウはゆっくり時間をかけて丁寧にプレスし、培養酵母は添加せず天然酵母による自然醗酵をさせます。木樽にてシュール・リーで熟成(8~36ヵ月間)した後、基本的に清澄もろ過もはほとんど行わずにビン詰めしています。醸造、熟成の段階、ビン詰め時にも亜硫酸を一切使用していません。

 とても小さなドメーヌながら、「ギィド・アシェット」などワイン通に定評のあるガイドブックに度々掲載されており、国内外のコンクールにて様々な賞を受賞しています。新しい取り組みにも積極的で、毎年のように新作ワインを造り続けています。今後も目が離せない、新進気鋭のドメーヌです。

ワイン生産者一覧へ