
ドメーヌ・リショーム
Domaine Richeaume
歴史について
1972年、父のヘニンド・オエッシュ氏が60haの農場を創立し、羊の飼育とぶどう栽培を行う多角農業を始めました。現在は息子のシルヴァン氏が父を手伝い、25haのぶどうを栽培しています。

地理について
エクス・アン・プロヴァンスをこよなく愛したセザンヌが、いくつもの作品を描いた「サント・ヴィクトワール山」の支脈の穏やかな丘陵地にドメーヌはあります。画家をひきつけた強い日差しは、鉄分を含んで赤い土を光り輝かせ、石灰岩のごつごつした山塊との「赤と白のコントラスト」となって自然の強さを強烈に感じさせます。

気候について
サント・ヴィクトワール山のあたりは、強風「ミストラル」の影響が無いので激しい雷雨や雹による被害が少なくて安全な地域です。プロヴァンス地方の強烈な日差しがぶどうの成熟を促して、凝縮感が高い味わいを生み出します。
強い日差しが、極めて高い熟度のシラーやカベルネを育て、きめ細かなタンニンを作ります。雨が少ないため毎年の作柄が安定しているのも大きなメリットです。

品種構成について
Syrah (シラー)、Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)、Grenache (グルナッシュ)、Merlot (メルロ)、Carignan (カリニャン)

土壌・栽培について
リショームは「ビオロジック」農業です。既に30年以上に渡って昔のままの有機農業をしてきました。
「ビオロジック」の認証団体「エコセール」ができたとき(1991年に基準ができたようです)、この蔵はその作業方法をなんら変更することもなく「エコセール」に申請して認証されています。
リショームでは自前で、ぶどう畑のうねの間に生やした植物から作る肥料や、飼っている羊の糞を使って数ヵ月かけて堆肥を作り、それを畑に撒いています。
また「エコセール」で認められている硫黄や硫酸銅の散布も、許可量の半分程度しか使わない、という徹底ぶりです。
彼のラベルには穴が空いており、これは実際にワイナリーの敷地内にある洞窟と、ビオロジック農業と地球環境を象徴したものです。

醸造・熟成について
果実味とタンニンを追及して除梗を100%します。ワインの熟成には、木樽(一部新樽)を使い12~18ヵ月熟成させます。

評価・プレス
ワインファンに定評のあるガイドブック「フランス最高ワインガイド(旧クラスマン)」で毎年必ず高評価を獲得しています。
